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マルタの国章

事務所で、デスクワークしていたら、ボスが1月の国際総会のときのマルタでの写真を見してくれた。高校の時に世界史を履修していたが、先生の話があまりにもつまらなくていつも寝ていたので、世界史の素養は自分で本を読んで知ったことくらいしかない。マルタについても何も知らなく、彼らの背景に映る街並の歴史を帯びた風景を見たときに軽く驚いた。「アラブが見た十字軍」にもマルタが出ていて十字軍とイスラムのせめぎあいの1つの舞台としてもマルタは挙げられるし、東西冷戦の終結を告げる歴史的なマルタ会談の舞台としても知られ、第二次世界大戦中にはエジプトへの連合国側の輸送路の途上にあり、またイギリス海軍の拠点としてイタリアと北アフリカとを結ぶ枢軸国側の輸送路を脅かす存在となったために空襲に晒されたが、ついに陥落することはなかった、という歴史の要所要所に出てくる島なのである。首都はバレッタイギリス連邦EUに加盟している。


調べてみると、こんなテキストも
「経済的に有利な点は、地中海の中央に位置することと労働者が勤勉なことである。貿易を中心とした経済となっており、電子産業や繊維産業が行われている。また、観光業にも熱心である。」
勤勉さ、日本の戦前の繊維産業、戦後の工業化と大分カブる。


さらに、紀元前1千年頃に、レバノン一帯が起源とされる、フェニキア人が渡ってきて当時の支配者となったゆえ、マルタ語とレバノン語は互いに意思疎通ができるほど似ているところが面白い。


余談ですがちなみにMalta=国の名前、Marta=女性の名前らしく、Enjoy your stay in Marta!とメールを送ったら、かなりウケたみたいです。スペルミスには気をつけよう。


一度機会があったら行ってみたいな、マルタ。