歴史の認識

歴史は勝者によって書かれることが多い。十字軍がイスラム世界を蹂躙した時代は、まだまだ(現代でいう)国家という認識はなく、イスラムにはイスラムの歴史、ヨーロッパの各地域にはそれぞれの歴史が存在し、互いに干渉することなく、主観性は強いが多様性のある歴史を持っていたと思う。アラブから見たフランク(決して十字軍とは記述されていない)の侵略の歴史を垣間みるとともに、イスラムの教訓を知るにはよい著だと思った。大使館でこんな本を借りて来た。