黒い山の端っこから

Perastの小島だよ

昨晩は、日本人の友達が住んでいる部屋の大家さんの家(でも誰もいなかった。人が住んでる形跡はぷんぷんしたけど)に
泊めてもらって、朝はゆっくり起きる。クリストフが朝飯買い出しに行ってくれて、
朝ご飯を準備してくれた。カイマック(クリームチーズみたいの)初めて食べたが、うまい。
これ50円くらいで売ってるんだけど自分の部屋に冷蔵庫あれば、常備しそう。
ほんで朝ご飯食べてから、Perast観光。といってもそれはそれは小さな街なので
行くところは限られとって、街に面した海(といってもフィヨルド的入り江の中なのでとっても穏やか)に面する
小島に建つ教会へ。船頭さんがやってきて小島へ渡してくれました。3ユーロ。

島は二つあって、1つが自然の島でもう1つは人工の島らしい。
人工の島は、何百年か前に誰か忘れたけどお告げを聞いた人がいて、その時から年に一日そのときだけ
決められた場所に、石を投げ込んで400年後にやっと出来たとさ。
気の遠くなる話だけど、思ったよりも教会の中は見所沢山で、貴重な石でできた祭壇やフレスコ画や宝の数々など。
中でも、どっかで見たことあるぞ、、と思ったのが藁を編んで作られた男根と女陰と思われる物体が天井にぶらさがってて、
奈良県明日香村を南下したときに小さな村で発見した川の間にぶらさがっていたそれと一緒。びっくり。
ガイドの人に聞いても、別の物と勘違いしたのか答えたくないのか、実際なんなのかわからなかったけどたぶんそうやと思う。
だって、お祭りも日本のとなんか似てるもん。そう、石を投げ込むのが次第に形式化されてお祭りになって、
石を投げ込む日には沢山の船が島の周りをぐるぐる廻るんです。今でも石は投げ込まれるし、船が毎年そのお祭りの時に
ぐるぐる廻る。ある小島を神格化して、その島の周りをハレのときだけぐるぐる船が廻るのは
和歌山県新宮市和歌山県古座でもあった気がする)にある神島で行われる祭りにそっくり。その祭りは日本では
確か無形文化財に指定されてた気がする。
さておき、島でのんびりして街に戻ってBudvaへ向かうことに。
ポドゴリッツァへ帰るのにそっからもバスが出てるし、できればSveti Stefanも見に行きたいということで。
Budvaで昼食食べて、無事にSveti Stefan行きのバスを発見してSveti Stefanへ向かう。
バスというか、ここではCombiと言われる乗り合いワゴンタクシーが多くて、安いし、乗り心地いいし便利です。
だいたい1乗り=1ユーロくらい。

Sveti Stefanは小島に砂州がつながってできた場所で、昔は漁村だったらしいけど
今では島全体がホテル。コテージ形式になってて島の中は宿泊客しか入れない。6ユーロのパミッション払えば
入ることができるけど。学生です、と受付のおっちゃんに宣言して割引してもらって島の中に入ってきました。
島をぐるぐる巡る。
アンカ「むっちゃ美しい。共産主義に不可能はない!」
クリストフ「ゴージャス!ゴージャス!!」
同行した二人のコメント。
自分としては、観光地としてはある意味かなり完璧なリゾートやと思った。
すぐ側にむっちゃ奇麗なプライベートビーチ、閉じた環境の中のホテル、小路→小路→コテージ→小路という
配置の仕方、閉じてるおかげで少ない観光客とか。
島1つ買い取ってホテルに仕立て上げるという発想も面白い。

とにかくリッチな立地の瀟酒なコテージばかりで、迷路のような島の中をうろうろして
雰囲気を堪能してきました。アンカがレセプションで部屋の値段聞いてたけど、
この時期はほとんどオフシーズンの為か80ユーロとのこと。金持ち日本人ならかるく泊まれる値段やね。
でも確かモンテネグロの人々の平均月収は200ユーロだよ。
(ちなみに、ベオグラードでは平均250ユーロくらい。300ユーロなら嬉しい、という具合らしい。知り合いのセルビア人より)

その後日落ちかけてたけど、強引に海で泳ぎました。水温は泳げなくない程度やったけど
一度入ったら、外気が寒くて水から出れませんでした。お魚いたよ。

日本人の子がサッカーの練習終えて、Sveti Stefanまでやってきてくれたので合流して、
Budva戻って、Budvaの旧市街うろうろして、バスターミナル向かう途中海賊版の「Closer」を買いました。
なたりー・ぽーとまん。英語の練習に見ようかと。1.5ユーロやし。

ほんで、ポドリゴッツァ戻って、ベオ行きの夜行列車に無事乗車してモンテネグロの旅を終えたのでした。
ポドリゴッツァで研修してたクリストフには大分お世話になりました。なにからなにまで。むっちゃ親切な子やった。

黒い山はこんな感じでした。