ウィーンへ

一時帰国中。今回は日立にも帰るし、いろいろ足を伸ばす予定なので楽しみ。


しかしながら、飛行機をリコンファームしようとしたら、ウィーンのマレーシア航空ではなく、フランクフルトのにつながった。オフィスが消滅し、それに伴って、ウィーン→クアラルンプールの路線も消滅してしまったという。・・・結果アムステルダム経由で2回乗り継いで、帰ることになった。


なんだか一度でも乗り継ぎとかにミスると、帰れなくなるのが怖い。ミスれないのはいつでもそうなのだが、なんだか今回は嫌な予感がするし。


さておき、ウィーン行きのバスに乗る。いつもの通り予約は関係なし。なんかちゃっかりとその場でチケットを買って乗り込んだと見受けられるおばちゃんを発見したが、この予約関係無しルールは直前にチケット買う人に有利なんちゃうか・・・。買うときに、残席が無ければチケット売ってもらえないけれど、なんとなく心持ち的に。他のおばちゃんが、「席の番号は書いてあるけど、'予約'とは書いてないじゃない!当然よ。ナーラブノ!!」と言っていた・・・。


予定では、午前一時に到着して、ウィーンの街にほっぽり出される予定だったのだが、案の定というか期待通り、遅れた。4時間遅延。到着したのは朝5時。空が白み始めてトラムが動いていて丁度いい時間帯だった。なんだかウマい具合に、予想通りになった。


途中、ハンガリー国境とオーストリア国境を通過したが、けっこう過酷やった。ハンガリー国境では、バスが何台も並んでいて通過するのに1時間ほどかかった。通過までに降りてうろうろしていたので、一瞬自分のバスが既に国境通過して出発してしまったのかとかなり焦ったが、後ろの方にまだおった。ほんとに置いてかれ兼ねない雰囲気があるし。出発のときには添乗員の人が、ざっと乗客見るけど絶対ちゃんと確認してへんし。


オーストリア国境では午前3時くらいであったにも関わらず、全員バスを降ろされ、対面のパスポートコントロールがあった。セルビア人のパスポートだと立場が弱いのだろうか、なんとなく遡上の鯉的セルビア人を見た気がした。


更に途中、レストランで食事タイムがあったが、ハンガリーフォリントもユーロも十分に持っていなかったので、侘しい思いをした。いい匂いがするなあ、と思ったら羊の丸焼きをしていた。そうかこのレストランはセルビア人が経営してるな、と少し思った。


更に更に途中、女の子が運転手に何か訴えていた。聞こえてくる単語は「お金もない、パスポートも持ってない、戻ってくれ」とか。後ろに座るおばちゃんは「ネーマ、シャンセ!」(無理よ!)とバッサリ切ってるし。と、突然バスは急に来た道を戻り始めて、少し前に休憩したガソリンスタンドへ。1人乗客が取り残されていた・・・。その男の子は、怒ってるのか、感謝の言葉もなく、バスに乗り込んだ。女の子はかなり詫びてた。あんな下手に出ているセルビア人を初めて見た。自分にも起き得てたかもしれないことが、別の人に起きてた。おお、怖い。しかも自分の場合、1人だから誰もフォローしてくれないと思う・・・。


そして、ウィーンに到着。