干支が2回転して思うこと

いまの心象風景

日本以外の土地で暮らし始めて類型して半年になる。日々刺激を受けながら考えることは多い。たまにトラブルが生じたりするけれど、基本的に毎日バスやトラムに揺れられて通勤しながら、セルビア人のIAESTE学生に助けられながら居心地のいい生活をしている。


そして、最近特に思うのはセルビアは他の先進国と違って日本人が少ないせいか、在留の日本人の方々が濃い。彼ら彼女達はなんだか「遊学」という言葉ではなく「修行」という言葉が相応しいと思うのだ。そういう意味で自分も修行をしているという認識ではある。だいたい100人くらいの日本人がセルビアに滞在しているらしいが自分が知らない日本人留学生を想像しても、留学生は多くて15人くらいだろう。狭い街なので知らないということはなくてもっと少ない、自分が知っている数と近いかもしれない。ベオグラード以外の都市の留学生数が未知数なのだが。とにかく、個性が立っている人が多いのでとにかく話をしていて面白い。しかも被ること無く、それぞれ違った面白さがあると思う。


IAESTEのおかげで現地の良識のある学生とも仲良くなれたし、いろんな面で自分は恵まれていると思う。あとは自分がどう動くか。居心地がいいと言っても自分に残された時間はあと多くて10ヶ月。長居はできない。そのときが来てもなにもできていなかったら、自分は涙をのんで日本に帰るしかない。



しかしながら、僕はいまから帰るときを想像して、彼らを前に「何もできなくてごめん」と号泣している自分を思い浮かべてしまうのだ。想像して起こりうる未来を回避するために、がんばらんと。